IDEAジャパン・・・・ハンセン病患者・快復者やすべての人々の尊厳の確立を目指して

トップページへ戻る >> 佐久間建理事『ハンセン病と教育』を出版


2015/01/18掲載

●『ハンセン病と教育』 佐久間 建 (著)

-負の歴史を人権教育にどういかすか-

「ハンセン病の子ども」が受けた心といのちの被害は、遠い過去の日の差別の一事例であるだけでなく、いじめが多発する現在の学校の人権状況を改善する有効な教育素材として活用されるべきです。教育素材としての「ハンセン病」は、子どもたちにいのちと人権の尊さを切実に伝え、子どもたちの心を育て、これからの行動や生き方を考えさせるうえで極めて有効であることを、私は自分の拙い教育実践からも確信しています。歴史の影に隠れてしまいがちな「ハンセン病と教育」に目を向け、かつての「子ども」と「教師」それぞれの”負の体験”をこれからの教育と子どもたちのために生かしてほしいと心から願っています。(まえがきより)

推薦の辞

一陽来復の春、皆様にはいよいよご健勝のこととお慶び申し上げます。 さて、IDEAジャパン理事の佐久間建さんが、このたび『ハンセン病と教育』(人間と歴史社)を出版されました。佐久間さんは、東村山市で教員として奉職されていた頃から、ハンセン病問題に熱心に取り組み、全生園の入所者や退所者を講師として授業に招いて、子どもたちにイジメや差別など人権問題について考える機会を与えてくださいました。
佐久間さんは上越教育大学大学院に留学中、全国13の療養所を訪問し、資料を徹底的に調査・研究すると同時に、回復者からの聞き取り調査にも尽力されました。本書は、ハンセン病の歴史の中で、教師がハンセン病を病む子どもたちに何をし、何をしてこなかったか(加害責任)を検証し、過酷な人生を生き抜いた回復者の姿から「生きる意味」「命の大切さ」を訴えています。これまで例を見ない分野の著作であると言えます。
教育問題がいろいろ論じられている昨今、教育関係者だけでなく、広く一般市民にもぜひ読んでいただきたく、IDEAジャパンとして出版に協力し、推薦する次第です。
2015年1月吉日 IDEAジャパン理事長 森元美代治

連絡先:IDEAジャパン メールアドレス/info@idea-jp.org

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ハンセン病と教育についての研究を振り返って(佐久間 建)
「ニュースレター5号 記事(3)」


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2014/10/15掲載

●写真展 『輝いて生きる-ハンセン病から学ぶ-』

人として当たり前に生きる権利を奪われたハンセン病元患者たちが、苦難を乗り越え、命を輝かせて生きる姿を伝えたい

  • 時:11月4日(火)〜9日(日)午前10:00〜午後5:00
    11月8日(土)午後2時〜4時30分に講演があります。赤羽文化センター
    ★ハンセン病から学ぶ・・・フォトジャーナリスト・八重樫信之
    ★IDEAで出会った忘れられない人たち・・・IDEAジャパン事務局長・村上絢子
  • 所:赤羽文化センターロビー(JR赤羽駅西口ビビオ3階)
    東京都北区赤羽西1−6−1−301 電話03−3906−3911
  • 催:北区教育委員会、赤羽文化センター
  • 参加団体:風を紡む会(社会教育団体)

写真は今年5月に相次いで亡くなった神美知宏さん(左)と谺雄二さん(右)
二人はハンセン病問題解決のため、車の両輪として死ぬまで全力を尽くしました。

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2014/10/15掲載

●自立ステーション「つばさ」の講演会

7月21日 多摩市永山公民館で、自立ステーションつばさ主催で関戸公民館市民企画講座が開催されました。「ハンセン病当事者から見た終わらない差別との闘い」というテーマで、徳田靖之弁護士(ハンセン病療養所の将来構想をすすめる会)と森元美代治さん(IDEAジャパン理事長)が講師を務めました。




▲高幡不動尊の川澄祐勝貫主(右)
から寄付金を受ける森元理事長

●高幡不動尊様から寄付

毎年、高幡不動尊様から多額の寄付をいただいています。また同志社女子中・高校からも年に何度もバザーの収益金を、その他、多数の方々からも寄付を頂戴しています。これらの寄付金は、海外の回復者たちの生活向上や奨学金に使わせていただいています。

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●谺雄二さん(ハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会会長)逝く
重監房を次代に遺す悲願を達成

『週刊金曜日』7月11日号(発行:株式会社金曜日)に掲載されました。
文・村上絢子
写真・八重樫信之


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2014/02/25掲載

●NHKラジオ第1の新日曜名作座で「あん」の朗読が始まる

2月23日(日)19時20分からNHKラジオ第1の新日曜名作座で、「あん」(ドリアン助川著、IDEAジャパン会員)の朗読が始まりました。療養所の中で「あん」づくりに命を注いだ女性と、どら焼き屋の若い男性の出会いから始まる魂の物語です。「あん」を原作にした映画制作が河瀬直美監督、樹木希林主演で間もなくスタートします。


●クリオン島から感謝の言葉

咋年11月、フィリピンを襲った台風で大打撃を受けたクリオン島から、IDEAジャパンの支援金で家屋の修復ができたと感謝の言葉が届きました。

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2013/09/25掲載

●感 謝

毎年、高幡不動尊様から多額の寄付金を頂戴しています。
他にも大勢の方たちから寄せられた寄付金と合わせて、インド、中国、フィリピン、インドネシアの回復者たちの生活改善資金や奨学金に充てさせていただいています。


●ホセ・ラミレス・ジュニアさん夫妻来日

8月25 日、アメリカからホセ・ラミレス・ジュニアさん(写真右)とマグダレーナ夫人(IDEA アメリカ)が来日して、国立ハンセン病資料館で講演会がありました。
ホセさんは高校時代に発病して霊柩車でカービル療養所(ルイジアナ州/アメリカ)に収容されました。家族とガールフレンドのマグダレーナさんの愛情に支えられて病気を克服し、大学で社会学を勉強してソーシャルワーカーの資格を取得。現在はマグダレーナさんと一緒にハンセン病の啓発活動を積極的に続けています。
偏見・差別にさらされながら回復者が生きていくうえで、家族にどれほど勇気づけられたか等について話して下さいました。
なお、ホセさんの自伝は『多磨』(多磨全生園自治会誌)に連載中です。

(写真右)カービル療養所の生活やアメリカのハンセン病問題について語る
ホセさん/国立ハンセン病資料館

●森元理事長夫妻 ノルウェー/ベルギーへ

森元理事長夫妻が9月7日から22日まで、ベルゲン市(ノルウェー)のハンセン病博物館とアウシュビッツの強制収容所を見学したあと、ブリュッセル(ベルギー)で開催された国際ハンセン病学会& IDEA国際集会に参加しました。
80カ国以上からの参加者による盛大な会議の様子については、追って報告します。

(写真左)セント・ヨルゲン病院教会(ハンセン病博物館内)でシギュー・サンドモさん(IDEAノルウェー)と。ベルゲン市(ノルウェー)2013年9月9日

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第18回国際ハンセン病学会(ベルギー)に参加して
「ニュースレター17号 記事(2)」


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2013/02/10掲載

●シギュール・サンドモさん来日

昨年12月(2012年12月)、慶応大学と大阪大学の学会で研究発表するため来日したシギュール・サンドモさん(ベルゲン市立ハンセン病博物館館長、IDEAノルウェー)の歓迎ランチ会/2012.12.18


●写真集『生きるって、楽しくって』出版

咋年9月(2012年9月)、山内きみ江さん(理事)の写真展が国立ハンセン病資料館で開催されたときに、写真集も出版されましたので、ご紹介します。

『生きるって、楽しくって』
-ハンセン病を生きた山内定・きみ江夫妻の愛情物語-
・撮影/文 片野田 斉
・定価 1500円(税別)
・出版社 株式会社 クラッセ(TEL:042-310-1552)

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「根性と努力に惚れた」と夫に言われたの 理事 山内きみ江
「ニュースレター16号 記事(4)」


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2012/09/15掲載

●『失われた歳月』田中文雄著 新装・再版


『失われた歳月』 田中文雄著
上下巻 各定価3,500円+税
皓星社刊 電話 03-5306-2088

ニュースレター12号で山口和子理事が、「2005年、皓星社から出版されたこの本は、上下巻それぞれ500ページを超えるボリュームですが、2001年に発見された2,000枚に上る自筆原稿をもとにしており、読み始めるとページを閉じることができないほど迫力がある書物ですが、在庫ゼロなので、再版の実現を期待しています」と紹介された洗心会の創設者・鈴木重雄(田中文雄)さんの自伝が、このたび新装,再版されました。
<帯より>
上巻:エリート学生から一転発病。苦悩を抱いての放浪から、
長島愛生園での再生までの数奇な青春の記録。
下巻:長島愛生園の療友たちのリーダーとしての第2の人生。
完治し、社会復帰しての活躍。
人間の可能性を示す人生の記録。

●森元理事長等が東日本大震災被災地を訪問

森元理事長、水藤一彦理事が、大学時代のゼミ仲間と一緒に東日本大震災の被災地(岩手県宮古市、陸前高田市、宮城県石巻市、気仙沼市)を訪問しました。
「現実に被災地に立ってみると、テレビの映像と大違いです。いかに大きな地震に襲われたか、津波の勢いが凄まじかったかを目の当たりにして、災害の恐ろしさと、被災者の皆様の悲しみを実感しました」
/森元美代治

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鈴木重雄さんと洗心会
理事 山口 和子

「ニュースレター12号 記事(2)」


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2012/06/20掲載

●IDEA国際集会

5月7〜11日
IDEAセンターのあるセネカフォールズ(NY州)で開催され、参加国はアメリカ、台湾、ブラジル、コロンビア、日本で、森元理事長夫妻が参加しました。メインテーマの、各国にある「ハンセン病施設の世界遺産登録の申請」について熱心に議論しました。

●宇佐美さん市民学会「家族部会」で語る

今年5月11・12日に青森市で開催されたハンセン病市民学会の家族部会で、宇佐美治さん(長島愛生園、IDEAジャパン会員)が、60余年にわたる家族との断続を乗り越えて、晴れて家族に受け入れられたという話をされました。決して諦めなかった宇佐美さんの家族への強い思いと、サポートし続けた難波幸矢さん(IDEAジャパン会員)の真心が通じたのだと感動しました。 宇佐美さんを20年間取材してきた宮崎賢さん(山陽放送)のドキュメンタリーが放映されました。

●多磨全生園に「花さき保育園」開園

7月1日、東京・東村山市の多磨全生園に地域の子どもたちが通う「花さき保育園」が、開園します。
療養所の入所者の平均年齢は82歳。ハンセン病に対する差別と偏見で子どもを持てなかった人も多く、保育園の開園を楽しみにしています。ハンセン病の元患者への差別や偏見を解消しようと3年前に施行された法律に、療養所と地域との交流を進めることが盛り込まれたことを受けて、敷地内への保育施設の誘致を進めてきました。その結果、市内の社会福祉法人が運営する「花さき保育園」が敷地内に移転して、開園することになりました。

●Dr.ゴパール授章

Dr.ゴパール(IDEAプレジデント、IDEAインド代表)が、自らも回復者の立場で40年間続けて来たハンセン病回復者の自立支援・尊厳確立・社会の偏見差別克服に対する国際活動が認められて、2012年3月12日、インドのプラティバ・パティル大統領から市民として最高のthe Padma Shuri Awardを授与されました。 授章を共にお祝いしましょう!


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