ニュースレター 創刊号 (2005年12月発行) (1)(2)(3)(4)(5)
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小さな一歩から

理事長 森元 美代治

2005年も瞬時にして過ぎ去ろうとしております。皆様にはいかがお過ごしですか?
さて、私たちのIDEAジャパンは昨年8月、東京都よりNPO法人として承認され、小さな歩みを始めました。そして本年5月には、大谷藤郎先生、(国際医療福祉大学総長)、加藤登紀子さん(歌手)、曽我野一美さん(全国ハンセン病療養所入所者協議会会長)、タケカワ ユキヒデさん(ミュージシャン)、筑紫哲也さん(ニュースキャスター)、宮崎駿さん(映画監督)など、第一線でご活躍中の著名な皆さんから、大変ありがたいメッセージを頂いて立派なパンフレットを作成することができました。そのお陰で、わずか半年足らずで寄付金を含め100名を超える皆さんから、貴い活動基金が寄せられました。理事一同、心より感謝しております。

韓国ソロクト、台湾楽生院裁判を支援
仕事始めに韓国ソロクト更生園、台湾楽生院の行政訴訟問題に取り組み、現地取材、調査、交流に一役を担うことができました。両訴訟は未解決のまま年越しとなりましたが、早期解決をめざして、今後とも支援活動を続けてゆきたいと思います。
直近では、IDEAネパールからの要請により、二人の女子学生(姉妹ではない)を支援することになりました。16歳と19歳の二人はハンセン病を発症、入院、治癒したので帰宅しようとしたところ、ハンセン病の烙印を押されたとの理由から、両家から絶縁されてしまったのです。路頭に迷い、困っている一人をIDEAジャパンで援助してもらえないかとのことでした。二人の一年間の生活費や学費等は約7万円です。二人が書いた作文から未来のある学生と感じたので、支援することにしました。
WHO(世界保険機関)の報告によると、2004年の世界のハンセン病の新規患者数は407,791人です。WHOのハンセン病の制圧目標である一万人に一人の罹病率に到達していない国は、アンゴラ、ブラジル、中央アフリカ、コンゴ民主共和国、インド、マダガスカル、モザンビーク、ネパール、タンザニアの9ヶ国で、公衆衛生上からも深刻な問題です。

皆様のご理解とご支援を!
このような病と貧困に苦しんでいるハンセン病の当事者は多数おります。IDEAジャパンは国内における啓発活動に併せて海外の支援活動をより積極的に推進していかなければなりません。今後とも、皆様方のより深いご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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