ニュースレター 創刊号 (2005年12月発行) (1)(2)(3)(4)(5)
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二人のネパール人女子学生に奨学金


2002年にセネカフォールズ(アメリカNY州)で開催された第1回国際ハンセン病女性会議で、途上国からの参加者のだれもが、元患者であるがゆえの苦しみと、極貧、無教育、失業から脱出して人生に希望を持ちたい、と訴えていました。とくに女性は教育を受けることで、その連鎖を断ち切ることができます。今回IDEAジャパンの奨学生となったネパールの女子学生二人には、学費、制服代、学用品代、家賃、食費、衣服費、お小遣い等を含めて、合計約7万円の奨学金が1年間支給されます。理事会としては、二人が卒業するまで、奨学金を支給したいと考えていますので、どうぞご支援をお願いします。

可能性のある若い快復者たちの人生にチャンスを!!


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二人の奨学生を紹介します。
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バサンタK.Cさん(女性/15歳)は非常に貧しい家庭に生まれ育っています。病気にかかってから両親や親戚、近所の人たちから冷たくされ、家にいられなくなりました。治療が終わっても、差別や阻害されるのが恐ろしく、家に帰ることができません。現在は7年生ですが、日本で高校卒業に相当する12年生まで支援してほしいそうです。バサンタさんは12年生まで勉強を続けたら、ハンセン病関連の仕事につきたいと願っています。

カルパナ・リジャルさん(女性/19歳)さんは、6年生のときにハンセン病だと診断されました。入院して半年後、家に戻ると、妹もハンセン病にかかっていたので、感染源がカルパナさんだと思い込んだ父親に学校に行かせてもらえず、進級することができませんでした。父親から荷物をまとめて、家を出て行くように言われ、叔父の家に行くと、叔母にも二度とここには戻ってくるなと言われました。仕方なく病院へ戻って、先生や看護士たちに事情を説明すると、「何も心配しなくてもいいよ」と言ってくれて、ようやく長期治療を終えることができました。しかし治療が終わったので病院にはとどまることはできません。
入院中、一生懸命に勉強をし、8年生から9年生に進級するテストは合格ました。彼女の望みは、12年生まで終了してから、職業訓練のコースを取り、手に職をつけ、自立した生活を送ることです。

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