ニュースレター No.16 (2013年09月25日発行)
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お礼の手紙/2013年5月20日

インドネシアの奨学生 ビンティ・コフィファー


▲左端がビンティ・コフィファーさん

拝啓 これまで2年間にわたり、インドネシア大学公衆衛生学科での私の学業を支援して頂きましてどうもありがとうございました。この場をお借りしまして、改めてIDEA ジャパンの皆さまと森元美代治さんに心より御礼申し上げます。

インドネシアの多くのハンセン病患者、回復者がほとんど教育を受けられない現実において、回復者として正式な高等教育を受けることで、その他の回復者の能力向上にも役立つことができればと思っております。本書をもちまして、インドネシア大学公衆衛生学科における学部教育3年目に対する支援をお願い申し上げます。

最終年の来年度は、公衆衛生研修と卒業論文研究が義務付けられており、その終了をもって大学を修了する予定です。

改めて、皆さまのご支援に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

敬具

* 学業継続支援のお願い *

ビンティ・コフィファーさんは1979年生まれの34歳で、現在インドネシア大学公衆衛生学科3年生です。もともと東ジャワ州出身で、アイルランガ大学で獣医学科に所属していましたが、20歳前後でハンセン病を発病、この時学業を途中で断念しました。

27、8歳の時、インドネシア初の回復者団体 PerMaTa にスタッフとして採用され、設立されたばかりの PerMaTa の発展を裏方として地道に支えてきました。大学入学後も学業の傍らハンセン病関係の会議やイベントに積極的に参加し、当事者として、また公衆衛生を学ぶ学生として提言活動も行っています。

卒業後の就職先の第1 希望は保健省、第2 希望はNGOで、いずれにしても今後ハンセン病問題にかかわり、自分の経験と大学で得た知識を役立てたいと考えているそうです。

ところが、5月に左記のお礼の手紙が届いた後、ビンティさんから、卒業までの生活費を払うことができず学業を断念しようと考えているとの連絡が届きました。現在彼女はIDEA ジャパンと森元理事長からそれぞれ10万円ずつ学費支援を受けており、学費についてはそれでなんとか賄っていますが、貯蓄や単発の仕事の収入で支払ってきた生活費を払うことができなくなりました。学生のアルバイトを見つけるのは困難とのことです。

彼女はあと2年で卒業できることから、ここで断念するのはとても残念ですので、IDEA ジャパンとしては会員の皆様に、ビンティさんの学業継続支援を呼びかけたいと考えています。お志のある方は、同封の払込取扱票に「寄付(ビンティ)」とご記入のうえ、11月末までにお振り込みくださいますようお願い申し上げます。


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